ルール掲示板 852287


左投手の一塁牽制

1:ノボル :

2022/04/11 (Mon) 07:06:42

host:*.ocn.ne.jp
こんにちはノボルです。
よろしくお願いします。

事例は、高円宮賜杯の支部予選でのジャッジです。
左投手が、プレート上から一塁に牽制球を投げた際にボークとなりました。
理由は、踏み出した足と軸足が交差したため。
でした。

規則書の本文には、記載が無いと思いますので、解釈の所だと思います。
そもそも踏み出した足と軸足が交差すると、何故ダメなのでしょうか?
基本的な部分ですが、よろしくお願いします。

2:お父さん審判 :

2022/04/12 (Tue) 06:14:36

host:*.enabler.ne.jp
ノボル様

ご無沙汰しております、お父さん審判です。息子は高二になりましたが
私は少年野球チームに審判として残っております。まだまだ勉強中です
ので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、おっしゃっている自由な足と軸足の交差についてですが、競技者
必携にその記述がありますので、原文まま抜粋します。

6.00 反則行為58
【問】 走者一塁、投手板に触れている左投手の自由な足が投手板の
後縁を越えて一塁へ送球した。ボークとなるか。 
【答】 ボークとなる。自由な足が投手板の後縁を越えれば
(自由な足が軸足と交差したら)、打者に投球しなれればならないから、
一塁へ送球すれば投球を中止したことになる。(6.02a(1)【原注】)

カッコ書きは私が付け加えたのではなく、原文にあります。
軟式野球では、「自由な足が軸足と交差」したら、規則6.02a1の
「自由な足が投手板の後縁を越え」たことになり、ボークです。

例えば、かかと付近は軸足と交差してないけが膝が軸足と少し
交差している、いわばアルファベットのKのようになった場合
とかがほとんどではないでしょうか。

話は変わりますが、この間まさにこれでボークを取ったところ、
どうしてだと相手監督さんが怒り出して、あとで競技者必携を
持って説明しに行きました。今年硬式から軟式に来られたらしく、
硬式はあくまで投手板基準だとおっしゃっていました。
硬式のことはよくわからないのですが、プロを見ていると
そんな感じなのかなぁと思っているお父さん審判です。
3:ノボル :

2022/04/12 (Tue) 19:22:33

host:*.nttpc.ne.jp
こんにちはノボルです
お父さん審判様 ご無沙汰しております。そうですかOB父兄で
審判員を頑張っておられるのですね。ご苦労様です。
ノボルもアラ還ですがまだ、学童のベンチをしております。
まだまだ頑張りましょう。

条文のご提示ありがとうございました
長文になりますが投稿します。
>6.00 反則行為58
>【問】 走者一塁、投手板に触れている左投手の自由な足が投手板の
>後縁を越えて一塁へ送球した。ボークとなるか。 
>【答】 ボークとなる。自由な足が投手板の後縁を越えれば
>(自由な足が軸足と交差したら)、打者に投球しなれればならないから、
>一塁へ送球すれば投球を中止したことになる。(6.02a(1)【原注】)


「軸足と自由な足が交差したら」とは、一連の動きの中での結果だと思いますが
今回の私の疑問は、舌足らずな言い方ですが、「投球動作」でなくても
「軸足と自由な足が交差する」ことがあるはずだが・・・という事です。

まずは、
規則上の投球動作とみなす規定では
【条文】「6.02a(1)【原注】左投げ、右投げ、いずれの投手でも
自由な足を振って投手板の後縁を超えたら、打者へ投球しなければならない・・略・・」
① 自由な足を振って
② 自由な足が投手板の後縁を超える(自由な足が軸足と交差したら)
上記2つの条件が全て揃えば「投球動作とみなし」打者に投球するか
2塁に牽制球を送球するしかできないと理解しています

次に、規則上の牽制球の動作は
【条文】「5.07d塁に送球 投手が、準備動作を起こしてからでも、
打者への投球動作を起こすまでなら、いつでも塁に送球する事が出来るが、
それに先立って、送球しようとする塁の方向へ直接踏み出すことが必要である。
 【原注】投手は送球の前には、必ず足を踏み出さなければならない。・・略・・」
① 直接(の動作で)
※振りもどす、ひざを曲げる、ぶらぶらさせる、止める等の動きを認めない
② 送球しようとする塁の方向へ必ず足を踏み出さなければならない
※踏み出すとは、地面から浮かして少なくとも1足以上先に足を着地する動き
上記2つの条件を全て満たす事を求めていると理解しています

ではグランドの企画的にはどうでしょうか
学童野球の企画は塁間23m、
1塁3塁の対角線(32.5m)と本塁2塁の対角線の交差点は、本塁起点から16.25mです。
投手板の幅は0.13m、本塁と投手板の前縁の距離は16mですから、
投手板は1塁3塁の対角線よりも0.25m本塁寄りに位置しています。
投手(左投)は、対角線上より前方の投手板の前縁に軸足を置き
自由な足は更に本塁寄りに足を置きます。

この条件下で、「素直」に規則上の牽制球の動作を学童の子供がすると
送球するために腰・肩を半回転する動きをしながら、
若干斜め後ろの目標(一塁)に向かって足を真っすぐに踏み出すと、
結果的に踏み出した足が軸足と交差しながら着地する事は十分にあります。

結果、6.02a(1)【原注】「軸足との交差」になりますが、
規則通りに直接、塁の方向に踏み出しているのに、
結果的にボーク(反則)となると
塁の方向に踏み出さない方が良いと指導せざるを得なくなります。
自由な足を一塁方向ではなく本塁方向にずらして踏み出せば
交差しませんから・・・
しかしこれは、規則が求めている事に逆行しますので本意ではありません。
そこで、この設問の真意は何かと思いました。

この設問は「投球動作の中断」をどう見抜くかに重きを置いた
設問ではないかと考えます。
「牽制送球の一連の動作の中で」単に、自由な足と軸足とが交差した事を捉えて
6.02「投球動作の中断」や「走者をだます行為」を適用していますが本当によいのか
ご意見を頂きたいと思います。

勿論、悪質な場合は別に置いといてくださいね・・・
規則にたてつくつもりもありませんが、
あくまでも規則を字面だけで解釈すると
本筋が見えなくなってしまう事もあると思います。
小川様にもご意見いただければと待っております。

宜しくお願い致します。


4:審判部 小川 :

2022/04/13 (Wed) 09:58:05

host:*.openmobile.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

すいません。
仕事の都合で返信が出来てません。
暫くお待ち下さい。
5:お父さん審判 :

2022/04/14 (Thu) 10:52:42

host:*.au-net.ne.jp
ノボル様

おっしゃるとおりグランドの規格上、物理的に左投手の自由な足と
軸足の交差は絶対に起こりますよね。右投手も1塁が見えないので、
開き気味でセットポジションをとって、なんとか見える位置を確保
しています。近いのはいいですが、塁のけん制という視点では厳しい
ですね。

小川様の解説の前に、左投手の1塁、右投手の3塁へのけん制について、
わたしたちの現状について情報共有させてください。よろしくお願い
いたします。

野球規則にある「自由な足が投手板の後縁をこえる」ということ、
軟式では「自由な足と軸足が交差する」ことは投球動作の開始と
なるので大前提として「交差してはいけない」と指導しています。

5.07dの踏み出しの方向については、野球規則の原文は、
「toward the base」となっており、このtowardの意味は
そっちの方というぼやっとした意味で到達点を含みません。
もしこれが、toであれば絶対に1塁に向かってということに
なってしまい、ノボル様のご指摘のような矛盾が生じてしまいます。
ですので、1塁の「ほう」に足を「踏み出し」ていれば大丈夫
と指導しています。

ですので、自由な足が軸足を交差せずに、1塁の方に足を踏み出し
ていれば、極端な斜め方向ではない限りボークとはしていません。

この件は、各リーグや協会がどのような判断でされているのか
私も教えていただきたいので、小川様のご解説を待ちたいと思います。
6:審判部 小川 :

2022/04/15 (Fri) 02:53:40

host:*.zaq.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

ノボルさん、お父さん審判さん
返事が遅くなり申し訳ありません。

お二人の回答は、かたや審判員の立場から、かたや指導者の立場から、お互いのご意見共
正しいご意見だと思います。

>【答】 ボークとなる。自由な足が投手板の後縁を越えれば
>(自由な足が軸足と交差したら)、打者に投球しなれればならないから、
>一塁へ送球すれば投球を中止したことになる。

上記に関して、「自由な足が投手板の後縁を超えれば」が大原則ですが(自由な足が軸足と交差したら)も
共に「完全に投球動作を開始した」との認識です。

ですので、塁への送球は出来ません。(投球動作の違反)

かたや「塁へ送球する動作」の場合は「自由な足が軸足と交差しても」大丈夫です。
「塁への送球の為」にステップした足が着地する時、結果的に自由な足が軸足と交差してもボークにはなりません。(投球動作を開始していない)

投手側に要望するのは「明確な投球動作と送球動作の違い」です

この二つの同じような動作(自由な足が軸足と交差)を審判員が判定の対象とする事が必要です。

規則原文は「自由な足を振って投手板の後縁を超えたら」となっておりますが、競技者必携の文面から抜けている事もあり
文面の意味するところも考えながら解釈することが重要です。
(文章が一人歩きしないように)

>話は変わりますが、この間まさにこれでボークを取ったところ、
>どうしてだと相手監督さんが怒り出して、あとで競技者必携を
>持って説明しに行きました。

上記に照らした「投球動作の変更」でのボーク宣告であったと思います。
(今年からは「投球動作の変更」に変わりました)

余談ですが

(過去のスレッドに今回の件と同様の質問があり、回答したのですが掲示板リニューアル時に
他のスレッドと共に誤って削除してしまい悲しい限りです。)

今回の件「軸足と自由な足の交差」に関しては軟式野球(草野球)の世界では過去から割とうるさく言っていた
事柄であります。

規則上は「投球動作と塁への送球」の限界点を「自由な足が投手板の後縁を超えた時」は投球動作に移ったもの
と見なし打者への投球を完了するものとしています。(2塁への送球は省きます)

ところが軟式野球(草野球)の世界では、選手はルールを知らない、指導者も知らない、審判はルールを少しだけ知っている
状況が多く見られます。

ルールの知らない選手は「投球動作に近い状況から塁に送球し走者をアウトにする事」に知恵を絞り
軸足と自由な足の交差を利用して、走者を騙すことに成功する事が多くなりました。
これに対し審判員は規則に「投手板の後縁を超える」としか書いてないので、「投球動作の変更」として
ボークの宣告が出来ない状況にありました。

審判員からのいろいろな意見を踏まえ、結果的に「軸足と自由な足の交差」を「自由な足が投手板の後縁を超えた時」と同等な権限を与え
「投球動作に移った」と認定する事になりました。

厳しく取り締まると言えばそれまでですが、現在もその点は変わっていません。

以上は先輩からのお話です。


7:ノボル :

2022/04/15 (Fri) 15:17:20

host:*.spmode.ne.jp
小川様
お父さん審判様

ご意見、ご教示ありがとうございます。
以前の掲示板でも同様の質問をさせて頂きましたが、
その際にも小川様から丁寧にご教示頂いた記憶があります。
確か10年以上前かと記憶しております。

もうデータが残っておられ無いのが残念ですが、これから審判をされる方も
沢山おられると思います、公認野球規則も競技者必携も舌足らずで
主語や肝心なワードが欠落している所が多々あると思われます。
そこで
昔から小川様にはお願いしておりますが、規則解釈について動画で
解説頂ける物を作成していただきたいと強く願っております。

ルール掲示板は、過去から数多くありましたが、UDL迄巻き込まれて見解を
示して頂けるのは、今やこの寝屋川スポ少様の掲示板のみとなってしまいました。
ノボルも、若い方に向け何か役に立つ様な事例を探しながら
お役に立てればと最近は考えております。

なには、ともあれ、小川様、今後ともよろしくお願い申し上げます。

今回の事例は、投球動作をどの動作で検証するかが大切だと
ご教示頂いたわけですが
動画があれば、更に共有出来ると思いますので、どうか願いが叶いますよう
祈念しています。

ノボルでよければ、お手伝い出来ることが有れば何なりといたしますので
遠慮なくお申し付けください。
ノボルでした。


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