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1:審判権蔵
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2020/11/16 (Mon) 23:19:13
host:*.dion.ne.jp
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いつもありがとうございます。
教えてください。
少年野球でモヤモヤです!
野球規則ボークの最初に
5.07(a)(1)および(2)に違反した場合
とあります
気になるのは右投げ投手が投手板に触れて両方の腕を下げた状態からの次のケースの牽制です。
a)両方の腕を下げたまま軸足をプレートから外して一塁に牽制または偽投
→これは問題なさそうですね
b)両方の腕を下げたまま投手板に触れて自由の足をキチンと踏み出して一塁に牽制
c)両方の腕を上げながら両手を合わせる前に、軸足を投手板から外して一塁に牽制または偽投
d)両方の腕を上げながら両手を合わせる前に、軸足は投手板に触れて自由の足をキチンと踏み出して一塁に牽制
これらの牽制は一見正しいかも知れませんが
5.07(a)(2)に違反していませんか?
かいつまみ転記し解釈を書かせて下さい。
(2) セットポジション
投手は、打者に面して立ち、軸足を投手板に触れ、他の足を投手板の前方に置き、ボールを両手で身体の前方に保持して、完全に動作を静止したとき、セットポジションをとったとみなされる。
この姿勢から、投手は、
① 打者に投球しても、塁に送球しても、軸足を投手板の後方(後方に限る)に外してもよい。
→両手を合わせて初めて牽制が可能と受け取れます
投手は、セットポジションをとるに先立って、片方の手を下に下ろして身体の横につけていなければならない。この姿勢から、中断することなく、一連の動作でセットポジションをとらなければならない。
→両腕を下げた状態からの選択肢に
・投手板から軸足を外す
・牽制をする
これらは無いと受け取れます
実際にこの辺りの解釈を教えて頂けると助かります。
宜しくお願いいたします。
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2:審判部 小川
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2020/11/18 (Wed) 23:30:34
host:*.zaq.ne.jp
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こんにちは 審判部の小川です。
審判権蔵さんはじめまして?ですね。
〉b)両方の腕を下げたまま投手板に触れて自由の足をキチンと踏み出して一塁に牽制
c)両方の腕を上げながら両手を合わせる前に、軸足を投手板から外して一塁に牽制または偽投
d)両方の腕を上げながら両手を合わせる前に、軸足は投手板に触れて自由の足をキチンと踏み出して一塁に牽制
これらの牽制は一見正しいかも知れませんが
規則5.07(d) 塁に送球
投手が、準備動作を起こしてからでも、打者への投球動作を起こすまでなら、いつでも塁に送球することができる・・・
上記の通り「投球動作を起こすまで」ならいつでも塁に送球(偽投も)ができます。
セットポジションを取らないと全てができないと言うことではありません。
セットポジションは「打者へ投球」する為に「必要な投球姿勢」の一種です。
〉この姿勢から、投手は、
① 打者に投球しても、塁に送球しても、軸足を投手板の後方(後方に限る)に外してもよい。
→両手を合わせて初めて牽制が可能と受け取れます
規則5.07 (a) 正規の投球姿勢
投球姿勢にはワインドアップポジションと、セットポジションとの二つの正規のも
のがあり、どちらでも随時用いることができる。
投手は、投手板に触れて捕手からのサインを受けなければならない。
【原注】投手がサインを見終わってから、投手板を外すことはさしつかえない・・・
上記【原注】にあるように「単に投手板に軸足が触れた状態から投手板を外す行為(投手板の後ろに外す)」は
いつでも許されます。(質問の両手を下げている状態等)
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3:審判権蔵
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2020/11/19 (Thu) 11:04:10
host:*.dion.ne.jp
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小川さま
ありがとうございました。
権蔵:新参にございます
宜しくお願いいたします。
5.07d ですね
早速読んでみました
投手板に触れていることが前提のようです
腕を上げながら両手を合わせる前に投手板から軸足を外すことは問題がないのでしょうか
重ね重ねご教示頂けると幸いです
宜しくお願いいたします
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4:お父さん審判
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2020/11/19 (Thu) 17:07:35
host:*.au-net.ne.jp
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はじめまして、審判権蔵様。
お父さん審判と申しますどうぞよろしくお願いいたします。
野球規則の中には、これがリーガルです、これがイリーガルです
ということがたくさん書いてあるので「投球動作を起こすまでなら
投手板はいつでも外すことができる」のような一文があれば
わかりやすくていいんですが…。
お父さん審判が思うには投手板を外す行為は、規則の中では
当たり前のこととして扱われているのではないかと思います。
それが窺える一文がありますのでご紹介します。
野球規則5.07投手(2)セットポジション【注5】
投手は走者が塁にいるとき、セットポジションをとってからでも、
プレイの目的のためなら、自由に投手板を外すことができる。
セットポジションをとってからで「も」自由に投手板
を外すことができるとあります。この文はセットをとる前なら
自由に外すことができるということを念頭において書かれている
のではないかと思っています。
野球規則には、「投手は打者に投球する。その投球を打つか
打たないかは打者が選択する。」といった、そりゃそうだろうと
いうことが書いてあるかと思えば、同じくらい当たり前な
「バッターはバットを使って打たなければならない」とはどこにも
書いてありません。
投手板を外す行為はボールをバットで打つことと同じくらい
当たり前のことと考えられているのではないかと、先程の規則の
注意書きの類推から、わたしなりに解釈しています。
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5:審判部 小川
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2020/11/21 (Sat) 23:57:16
host:*.zaq.ne.jp
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こんにちは 審判部の小川です。
〉野球規則の中には、これがリーガルです、これがイリーガルです
ということがたくさん書いてあるので「投球動作を起こすまでなら
投手板はいつでも外すことができる」のような一文があれば
わかりやすくていいんですが…。
お父さん審判さんの仰る通り、その部分が審判員にとって悩ましい限りですね。
2019年までは「投球に関連する動作」とされてたものが2020年から「投球動作」となった事で
多少分かりやすくなったかもしれませんが、「腕を上げる動作」は投球に関連する動作ですから
「腕を上げながら両手を合わせる前に投手板から軸足を外す行為は問題なし」です。
2020年度の規則改正に於いての規則委員会の解説を下記に転載しておきます。
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ワインドアップポジションにおいては、自由な足を一歩後ろに引いたり、ボディスイングを始めたりすることは「投球動作」の開始であり、
それらを伴わない、ヒジから先を動かして両手を合わせる動作は「投球に関連する動作」です。
また、セットポジションでは、ストレッチ(両手を頭上または前方に伸ばして両手を合わせる行為)は投球に関連する動作または準備動作と言います。
これらは区別して考えなくてはなりません。
「投球に関連する動作」においては、途中で投手板から軸足を外すことができますし、塁への送球も許されます。
「投球動作」を開始したら途中でやめたり、一時停止することは許されず、打者への投球を完了しなくてはなりません。
これまで、規則書の中では「投球動作」と「投球に関連する動作」とを同じ意味合いで使っている個所がありましたので、
今回の改正で明確に区別しました。
日本野球規則委員会
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但し 2020年度から解釈が変わったわけではありませんので誤解が無いようにお願いします。
元々が間違った表記になっていたものを訂正しただけです。