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1:お父さん審判
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2018/08/14 (Tue) 09:50:00
host:*.panda-world.ne.jp
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先日高校野球を見ていて、あれ?ボークじゃないのかなと思いましたの
で、誠に勝手ながらスレを立ち上げました。よろしくお願いいたします。
特定の審判や試合をどうこうしたいということではないので、少し内容を
変えていますがご容赦ください。
ノーアウトランナ3塁。故意四球をするべく、キャッチャーは立ち上がり
右打者だったので左打席方向に構えました。キャッチャーの右足は、
左打席の長方形の短い辺の真ん中あたりのところまできており、明らかに
キャッチャースボックスから出ていました。この状態で4球ボールを投げ
ノーアウト1、3塁になりました。
野球規則6.02a(12)に、「故意四球が企図されたときに、投手が
キャッチャースボックスの外にいる捕手に投球した場合」ボークと
あります。加えて注釈で、片足でも出ていればこの項が適用となると
書いてあります。
ここで質問なのですが、
1 故意四球をするときは審判に故意四球する旨通知するのでしょうか。
もししないのであれば、審判が故意四球だと判断すればボークになる
のでしょうか。
2 故意四球とは、一体どのようなものなのでしょうか。3B2Sで
立ち上がった場合も故意四球なのでしょうか。またその逆で、3B
から座った場合は四球ではない。ということは、ボークのコールは
4球目ということになるのであれば、カウントがどうであれ、4球目
に立ち上がり、キャッチャースボックスを出ればボークなのでしょうか。
3 この規定は連盟や協会、プロ、アマで申し合わせみたいなものが
あったりして、とる、とらない、がそれぞれの団体でスタンスが異なる
ことが考えられますか。
以上、重箱の隅を突くような話で申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
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2:審判部 小川
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2018/08/16 (Thu) 11:47:11
host:*.eonet.ne.jp
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こんにちは 審判部の小川です。
お父さん審判さんは、全軟連発行の「競技者必携」、全軟連からの通達事項等をお持ちですか?
お持ちであれば確認をお願いします。
【規則適用上の解釈】
(14) 故意四球と捕手の位置(5.02a、6.02a12)
審判員が〝故意四球〟が企図されたと判断する場合とは、捕手があらかじめ捕
手席内で立ち上がって投手の投球を待つ姿勢をとり、しかも誰が見ても作戦上そ
の打者を敬遠するという守備側の意図が明らかな場合に限られる。
たとえば三塁に走者がいて、スクイズプレイを防ぐためのウエストボールを投
げさせようとして、捕手が腰をかがめたままで投球を待つようなときには、片足
を捕手席の外に出しても、投手にボークを課さないものとする。
重要なのは
「誰が見ても作戦上その打者を敬遠するという守備側の意図が明らか」であった場合で
全て球審の判断です。
>1 故意四球をするときは審判に故意四球する旨通知するのでしょうか。
>もししないのであれば、審判が故意四球だと判断すればボークになる
>のでしょうか。
去年までは 審判に「通知」はしませんでした。
2018年度からは「申告故意四球」が採用になりましたので、審判員に「通知」することも出来ます。
その場合は、投球はしません。
事例の場合、審判員が間違いなく「故意四球」と判断すれば「ボーク」を適用することになります。
>2 故意四球とは、一体どのようなものなのでしょうか。3B2Sで
>立ち上がった場合も故意四球なのでしょうか。またその逆で、3B
>から座った場合は四球ではない。ということは、ボークのコールは
>4球目ということになるのであれば、カウントがどうであれ、4球目
>に立ち上がり、キャッチャースボックスを出ればボークなのでしょうか。
「故意四球」にカウントは関係ありません。立ち上がっただけでは「故意四球」とも判断できません。
何球目であろうと、審判員が間違いなく「故意四球」と判断すれば、事例の場合「ボーク」となります。
>3 この規定は連盟や協会、プロ、アマで申し合わせみたいなものが
>あったりして、とる、とらない、がそれぞれの団体でスタンスが異なる
>ことが考えられますか。
上記の規則適用上の解釈が「申し合わせ」です。
「とる、とらない」は球審の判断次第です。「重要なのは」が判断材料として考えてください。
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3:お父さん審判
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2018/08/17 (Fri) 14:21:32
host:*.hyogo.lg.jp
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小川様、いつもながら明確なお導きをありがとうございます。
先日見ていた試合では、キャッチャーが立ち上がり、手を上げて外に誘導していたので
誰が見ても故意四球であることは明らかでした。その際に足がキャッチャースボックスの外に出ていたので
あ、ボークだ!サヨナラだ!と思ったのですが、そのまま流れていってしまったので、ちょっともやっとしていました。
競技者必携は確認はしていたのですが、もしかしたらもう少し具体的な基準や判断が
審判講習会などで示されているのかと思い、小川様におすがりした次第です。
全ては球審の判断ということがわかり、私が見ていた試合は、それはそれでボークではない
(故意四球ではない見做したか足が出ていないと見做した)という球審の判断だったことがわかり
スッキリしました。
申告故意四球についても、ご教示いただきありがとうございました。2018年度から採用になっていたのですね。
わたしの持っている規則、必携は2016年のものなのでちょっと古いのでそのあたりのフォローができていませんでした。
野球協会に友人がいるので、またもらってきて勉強しなおします。
このたびはどうもありがとうございました。
お父さん審判
(↑最後に書くと、なんだか歯切れの悪い名前ですね。すいません。)
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4:審判部 小川
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2018/08/17 (Fri) 16:47:16
host:*.spmode.ne.jp
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こんにちは 審判部の小川です。
>競技者必携は確認はしていたのですが、もしかしたらもう少し具体的な基準や判断が
>審判講習会などで示されているのかと思い、小川様におすがりした次第です。
過去に、アマチュア野球規則委員会の方から
「余り神経質にならないでください」とお話頂いた事があります。(アンパイヤースクールでの事)
特に「座っている、中腰、立っている」場合に「キャッチャーズボックス」から足が出てもボークではない。
「故意四球の意図が、はっきり認識できる状況を掴む事」が重要です。(誰が見ても・・・)
「申告故意四球」については、2018年度 競技者必携には載っていません。
資料が無いようでしたら
「全軟連HP ルール 2018 野球規則改正に伴う全日本軟式野球連盟の規則適用上の解釈解説 」
をご覧ください。