ルール掲示板 852481


妨害の宣告について

1:鬼ごっこ :

2017/10/18 (Wed) 20:09:52

host:*.vectant.ne.jp
久しぶりに投稿します。

よろしくお願いします。

全日本軟式野球連盟の競技者必携2017年版の
P36の(4)「バット全体がフェア地域またはファウル地域に飛んで、
      守備の妨害になった場合について」
    の②に
     「妨害は、発生の時点で宣告しなければならない。後で協議して妨害に
      することはできない。」

とあります。(だしぶ前から必携に載っていた思います)

A.この一文は、バットが飛んで守備を妨害した場合だけの話だと思いますが、どうでしょうか?

この一文を読んで「全ての妨害は、後で協議して妨害にはできない」と理解した私の審判員仲間
が、少なからずいます。

B.「バットが飛んで守備を妨害した場合だけの話」だとしたら
  なぜ、この項目だけなのか?思いつきません。

過去に、こテーマについてのスレッドがあったら、すみません。
また、全軟連の技術委員会に問い合わせれば良いのでしょうが、
その前に、この掲示板で皆さんのご意見をうかがいたく投稿しました。

よろしくお願いします。





2:たかし :

2017/10/19 (Thu) 06:25:12

host:*.commufa.jp
鬼ごっこ様、おはようございます。
一緒に勉強させて下さい。
なぜなら、
「この一文を読んで「全ての妨害は、後で協議して妨害にはできない」と理解した私の審判員仲間
が、少なからずいます。」
私がそうだからです。
今まで、妨害発生時に素早く宣告する様心がけておりました、
幸い抗議があって協議をした後妨害を宣告する場面に出くわした事は経験ありませんが、
とても重要な事ですから、一緒に勉強させて頂きます。
3:審判部 小川 :

2017/10/19 (Thu) 18:52:18

host:*.asahi-net.or.jp
こんにちは 審判部の小川です。

鬼ごっこさん、お久しぶりです。

>「妨害は、発生の時点で宣告しなければならない。後で協議して妨害にすることはできない。」
>とあります。(だしぶ前から必携に載っていた思います)

この文章には懐かしい思い出があります。(大分、前から載っています。)
仰るように「全ての守備妨害は発生の時点で宣告しなければならない」と認識していた審判員が
過去に私共にもおりまして、その時に下記のような事を言った記憶があります。

私  この文章が書かれている「項目」は何ですか?

A君 「バット全体がフェア地域またはファウル地域に飛んで、
      守備の妨害になった場合について」です。

私  これは「この項目に関しての【特別な行動指針】みたいなものです。」

A君 では何故「バット全体が・・・」の項目に【特別な行動指針】が記載されているのですか?

と言った感じでした。

【 Aの回答 】 鬼ごっこさんの仰る通りです。

続いて ちょっと極端ですが

例① 1死 走者1塁 打者がショートゴロを打ったが、同時にバット全体がショートに飛び、
   守備者に当たった。しかしショートはバットが当たった後も、セカンドに送球し
   1塁走者アウト、その後ファーストに送球し、打者走者もアウトにした為 3死になった。
   プレイを見届けた後も、審判員は守備妨害を宣告しなかった。(妨害は無かったと判定)

答  インプレイである為「3死でチェンジ」となる。(もし 1塁がセーフの場合でもインプレイ)

例② 1死 走者1塁 打者がショートゴロを打ったが、同時にバット全体がショートに飛び、
   守備者に当たった為 審判員は守備妨害を宣告した。しかしショートはバットが当たった後も、
   セカンドに送球し、1塁走者アウト、その後ファーストに送球し、打者走者もアウトにした。
   
答  守備妨害を宣告しているので、「打者アウト、1塁走者は戻り、2死走者1塁」となる。(ダブルプレイ不成立)

はたして 例①と処置した後に、例②のような処置を「後で協議して妨害にする事」が実際に出来るでしょうか?

守備側は「インプレイ」を主張してきます。(審判員は守備妨害を宣告しなかったではないか!)
攻撃側は「守備妨害」を主張してきます。(バット全体が守備者に当たってる為、妨害ではないのか!)

この妨害は「守備者が飛んできたバットに当たる、守備者が飛んできたバットを避ける行為」等
「打球に対して守備し始めてから、送球し終わる迄」の行動を妨げたと判断した時が、守備妨害の対象ですが

【 Bの回答 】 

今回の重要な部分は

例①の判定でも、例②判定でも、「間違った判定では無い」と言う事です。(試合を裁定する審判員の判断です)

プレイを良く見て「守備妨害だと判断したのなら、発生の時点で宣告しなさい」です。(結果が違い過ぎるので)
つまり【(妨害を)宣告するなら結果を見るな、結果を見てから(妨害を)宣告するな 】です。

規則5.09 a (8)

バット全体がフェア地域またはファウル地域に飛んで、プレイを企てている野手(打球を処理しようとしている野手だけでなく、
送球を受けようとしている野手も含む)を【妨害したときには、】故意であったか否かの区別なく、妨害が宣告される.

ですので例えば「内野手を通過していない打球に対し、その打球が走者に当たった場合」の妨害とは区別する必要が有ります。
上記の守備妨害は、必ず「タイム 走者アウト 他の走者は投手の投球当時に帰塁、但し 打者は1塁」です。
4:たかし :

2017/10/19 (Thu) 22:30:27

host:*.commufa.jp
んーーーーーーそういう事だったんですか。
大変勉強になりました。
審判仲間に報告です。
5:鬼ごっこ :

2017/10/20 (Fri) 00:19:25

host:*.odn.ne.jp
たかしさん、小川さん、返信有り難うございます。

まず、入力ミスと脱字を訂正させてください。

1.「だしぶ前から必携に載っていた思います」→「だいぶ前から・・・」
  (すでに小川さんにフォローしていただいておりますが。)

2.「こテーマについてのスレッドがあったら・・」⇒「このテーマ・・・」

たかしさん

>今まで、妨害発生時に素早く宣告する様心がけておりました。

 そうですよね。現行犯逮捕の方が、プレイヤーとしても受け入れやすいですね。
 素早く宣告するに越したことはないと思います。
 この一文の「妨害は、発生の時点で宣告しなければならない。」の部分を
 妨害全般の宣告に対する努力目標ととらえるようにしたいと思います。

小川さん

 分かりやすく解説いただき有り難うございます。

 単純に、走者なしでイメージせず、複数の走者をおいて、その後の状況のバリエーションを
 イメージしなければいけませんね。手抜きをしてしまいました。(深く考えるのが億劫になる
 年齢になったせいでしょうか・・・)
 
>プレイを良く見て「守備妨害だと判断したのなら、発生の時点で宣告しなさい」です。
>(結果が違い過ぎるので)つまり【(妨害を)宣告するなら結果を見るな、
>結果を見てから(妨害を)宣告するな 】です。

 このことは、他の妨害の宣告についても言えるケースがありそうな気がします。
 各種妨害で、いろいろなケースをイメージして、考えてみます。

 有り難うございました。


  
  
6:審判部 小川 :

2017/10/20 (Fri) 11:44:16

host:*.asahi-net.or.jp
こんにちは 審判部の小川です。

下記項目の一部の文章を書き替えしました。

>ですので例えば「内野手を通過していない打球に対し、その打球が走者に当たった場合」の妨害とは区別する必要が有ります。
>上記の守備妨害は、必ず「タイム 走者アウト 他の走者は投手の投球当時に帰塁、但し 打者は1塁」です。

ですので例えば「内野手を通過していない打球に対し、その打球が走者に当たった場合」の妨害とは区別する必要が有ります。
上記の打球に当たった後、守備者が捕球出来て、ダブルプレイが成立しても、必ず「タイム 走者アウト 他の走者は投手の投球当時に帰塁、
但し 打者は1塁」です。

鬼ごっこさん

打者だけの場合でも、セーフになってから、協議し「守備妨害」を宣告するのは難しいですね。
(まして抗議を受けてから、審判団協議で「守備妨害」を宣告はバツが悪いと思います)

私自身は、これが現場で起きた時は「守備妨害の宣告」を優先すると思います。(トラブル防止の為)
(こう言う時って 監督は必ず自軍不利な結果になったら「妨害だ!妨害だ!」と抗議してくる)
7:鬼ごっこ :

2017/10/24 (Tue) 00:01:44

host:*.odn.ne.jp
小川さん、返信が大変遅くなりました。

>上記の打球に当たった後、守備者が捕球出来て、ダブルプレイが成立しても、
>必ず「タイム 走者アウト 他の走者は投手の投球当時に帰塁、但し 打者は1塁」です。

「打球が走者に当たったようには見えたが、クルー全員に迷いがあり、直後に宣告できなくても
 協議して確認できれば、例えダブルプレーが成立していても必ず、後から妨害を宣告してその
 走者のみをアウトにする」ということですね。

>打者だけの場合でも、セーフになってから、協議し「守備妨害」を宣告するのは難しいですね。
(まして抗議を受けてから、審判団協議で「守備妨害」を宣告はバツが悪いと思います)

 はい、そうだと思いますが、これまたクルー全員がバットが飛んだことが守備の妨げになった
 かどうかの判断に迷っているうちに(妨害宣告に未熟なクルーの場合等)プレーが進んで
 しまったようなケースでは、協議後の宣告も有りかなと思いますが、どうでしょうか?
 その場合でも、守備側から「妨害だ!」という声が出る前に、集まれればベターでしょうが。

 そのような窮地に陥らないためにも
 小川さんの
>これが現場で起きた時は「守備妨害の宣告」を優先すると思います。

 の「優先する」の意味は
 迷うようなときは妨害を宣告するという心づもりでいた方が良いということですね。

 私の解釈が違っていたら、お手数ですが、ご指摘をお願いします。
 有り難うございました。


 





8:審判部 小川 :

2017/10/24 (Tue) 10:15:08

host:*.asahi-net.or.jp
こんにちは 審判部の小川です。

全て、鬼ごっこさんの仰る通りだと思います。
難しい部分は有ると思いますが、頭の中に「有るのと無いの」では対応が変わります。

「審判員がしてはいけない事」の一つに「はっとする事」があります。
今まで、何度も繰り返しては反省、またやっては反省です。

なのでこんな標語を作ってみました。

「一瞬の 迷いが起こす 抗議声」 小川作

交通標語みたいですが、今までの失敗を忘れない為に考えました。
(本当に学習能力が無いのが困ります)

今は どのような場合でも「冷静に、素早く、大きな声で」を肝に銘じ
上記の「審判標語」を頭で繰り返し、グランドに立つよう心がけています。
9:鬼ごっこ :

2017/10/25 (Wed) 01:00:57

host:*.odn.ne.jp
「審判員、えばらず 威張らず 手を抜かず、目配り 気配り 足運び」

 小川さんの一句を読んで
 昔、末端連盟審判部の「月間目標テーマ」を担当していた頃に作った駄作を
 懐かしく思い出しました。

>交通標語みたいですが、

 審判員って、車の運転と重なる部分が多いと思っています。
 勝手に思い込まず、先の状況の予測、歩行者への気配り
 クラッチ・アクセル・ブレーキペダルの上を
 行き来する左右の足のフットワーク等々(クラッチなんて、ほぼ死語ですね)

 「審判員 何が起きても 想定内」吉田作

 と胸を張って、返句できるように
 もう10年は審判を楽しもうと思う、秋の夜長です。
 
10:審判部 小川 :

2017/10/25 (Wed) 09:54:31

host:*.asahi-net.or.jp
こんにちは 審判部の小川です。

>「審判員、えばらず 威張らず 手を抜かず、目配り 気配り 足運び」

上手いですね~!その通りです!関心 関心!

>「審判員 何が起きても 想定内」吉田作

最近、はやりの「想定内」ですね。
この標語を目標に頑張ります。(標語を考える事自体、年かな~!)
11:鬼ごっこ :

2017/10/26 (Thu) 20:52:53

host:*.vectant.ne.jp

>上手いですね~!その通りです!関心 関心!

 小川さんに、そんなに褒められると
 顔が真っ赤か~になります・・・・

>各種妨害で、いろいろなケースをイメージして、考えてみます。

 土日土日の雨で、グラウンドに立てない時間に、いろいろ想定することにします。

 何度もお付き合いいただき、有り難うございました。

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