ルール掲示板 755878


捕球の解釈について

1:審判初級者 :

2022/12/05 (Mon) 17:46:31

host:*.nuro.jp
初めまして。
先日少年野球の試合で以下のような場面がありました。
・塁上でのクロスプレー
・野手は捕球後走者にタッグに行く
・走者はタッグされた後にベースにタッチする
・スライディングの衝撃でグラブからボールが一瞬浮き出る
・野手は浮き出たボールを再び捕球する
捕球→タッグ→触塁→ボール浮き出る→再度捕球 という順番です。

ここまでなら「完全捕球していないのでセーフ」でしょうが、実はもう一つの状況が加わります。
これはフォースプレーで、最初の捕球時に野手の足はベースに触れていました。
低学年の試合での出来事で、タッチしやすい場所にボールが来たのでついついタッチに行ってしまったようです。

規則5.09(a)の原注1を見ますとアウト、セーフどちらにも解釈できそうなのです。
・「ボールに触れると同時に、あるいはその直後に、他のプレーヤーや壁と衝突したり、倒れた結果、落球した場合は〝捕球〟ではない。」
捕球直後に走者と衝突した結果ボールが浮いてしまったのだから捕球ではない(セーフ)。
・「野手がボールを受け止めた後、これに続く送球動作に移ってからボールを落とした場合は〝捕球〟と判断される。」
ボールを受け止めた後、これに続くタッグ動作に移ってからボールが浮いてしまったのだから捕球(フォースアウト)。
どのように判断すればよかったのか、基準等ご教示いただけますとありがたいです。
宜しくお願いします。
2:審判部 小川 :

2022/12/05 (Mon) 22:19:51

host:*.zaq.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

審判初級者さん初めまして。

審判初級者と仰ってますが、規則書を勉強されている事は良い事です。

今回の解釈の説明をする前に私から質問をさせてください。

①判定をされた審判は審判初級者さんですか?他の方ですか?

②どちらの判定になりましたか?

③反対の意見を持つ監督からの抗議はありませんでしたか?

④抗議があったとしてどのように当該審判又は責任審判が説明をしましたか?

出来るだけ詳しく回答をお願いします。
3:審判初級者 :

2022/12/06 (Tue) 12:08:16

host:*.nuro.jp
早速のレスポンスありがとうございます。
①ホームベース上でのプレーで、球審の私が判定しました
②セーフとしました(審判団で協議することは考え付きませんでした)
③抗議はありませんでした
④ボールが浮き出て完全捕球ではなかったからセーフとしましたので、そのように説明したと思います

なおインターネットで今回の事例を検索した結果、貴掲示板の過去スレッド「ベースを踏んだ後の落球」を見つけましたので質問前に読ませていただいております。
今回のタッグは守備妨害でも走塁妨害もない通常の接触プレーでした。
4:審判初級者 :

2022/12/06 (Tue) 12:09:53

host:*.nuro.jp
延長戦同点での裏の攻撃、2アウト満塁での出来事だったので、このプレーでサヨナラ試合終了となりました。
そして負けた守備側チームは息子の所属しているチームで、この敗戦で(小さな私設大会ではありますが)決勝への道が絶たれてしまいました。
あの場ではセーフで間違いないと思っていましたが、アウトにしてもよかったのではないかという愚かな親心が後から湧いてきてしまったこともあり、質問させていただいています。
5:審判部 小川 :

2022/12/06 (Tue) 23:21:34

host:*.zaq.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

状況が良く分かりました。

「審判」という立場で今回の「捕球→タッグ」を考えてみたいと思います。

規則5.04 注2 後段 「捕球の確保についての記述」

「・・・どのくらい確保すればよいかは、一に審判員の判定に待つべきである。」

状況は

「フォースプレイであって、タッグは無用であった」にもかかわらず
捕手は「捕球した後にタッグ、衝撃でボールが浮き出た」状況。

*捕球後からタッグに移るまでに「時間経過」がどの程度あったかがポイントです。

①捕球直後にタッグした(衝撃でボールが浮き出た)→確保出来ていないと言える為セーフ。

②捕球からタッグまで時間の経過が発生していた(衝撃でボールが浮き出た)→その間 確保出来たと言える為アウト。

この状況は球審の審判初級者さんにしか分かりません。

この事を踏まえ下した判定が

①なら「セーフ」の判定で良かったと思います。
②なら「アウト」の判定で良かったと思います。

もし抗議が来たら

①又は②の内容を説明すれば良いと思います。

「親」と言う立場で今回の「捕球→タッグ」を考えてみたいと思います。

審判員は有利な判定、不利な判定をするわけではありません。
見た通りの判定を心がけています。上手い、下手は「経験と規則の勉強時間」が足りない結果です。
親が自チームの審判をすると「自チームに辛い判定か甘い判定」になりがちです。
出来るならば自チームの審判(特に球審)はされない方が無難です。

耳にしたくない中傷や愚痴がいろいろと聞こえてきたりします。
正しい判定をしても間違っているのでは?と悩むことになり良い事はありません。

結局 自問自答を繰り返す羽目になります。

今回の判定は、結果的に自チームが負けてしまい決勝戦には行けませんでしたが
審判としての判定は立派に判定されていると思います。

今後も規則を勉強し、経験を積んで次も立派な判定をお願いします。
6:審判初級者 :

2022/12/07 (Wed) 17:52:51

host:*.nuro.jp
小川様

「審判」「親」という2つの立場からのご説明ありがとうございました。
今回はまだボールを確保していない状態だったと判断したための
セーフ判定で間違っていなかったと思うことにします。

今後も自チームの審判をすることはありますので、
自問自答を減らすためにも「経験と規則の勉強時間」を増やしていきます。

貴重なお時間を割いていただき本当にありがとうございました。

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