ルール掲示板 761629


打球が走者に当たった

1:素人コーチ :

2015/06/14 (Sun) 13:44:16

host:*.spmode.ne.jp
よろしくお願いいたします。
昨日、中学の試合(4名とも連盟の審判員)でのことです。
無死、走者二三塁で走者はスタート。スクイズバンドかと思ったが打者は バンドの構えからバットを引き強振。強い打球は前進した 三 塁手の足元を抜け二塁走者に当たりました。審判員の判定は、三塁走者の得点を認め、二塁走者は妨害でアウト。打者一塁でした。
このプレーに対して攻撃側の監督が審判員になにやら確認しています。その様子から察するに、インプレーではないか、の確認のようです。確かに、その時のショートは二塁ベース近くにいたため守備できる打球ではありません。これに対する審判員の説明は概ね以下の通りです。
「内野を通過する前の打球に当たれば無条件でアウトです。」
私は、ショートが守備できる打球ではなかったためインプレーかな?と思いましたが自信がありません。
質問ですが、紹介のケースでの判定と説明は正しいですか?




2:審判部 小川 :

2015/06/14 (Sun) 22:41:30

host:*.3sweb.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

この規則は正直非常に判断の難しい規則の一つです。少し長文になりますがご容赦ください。

規則7.08次の場合 走者はアウトになる。

(f)走者が、内野手(投手を含む)に触れていないか、または内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールに、フェア地域で触れた場合。
   ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
この際はボールデッドとなり、打者が走者となったために次塁への進塁が許された走者のほかは、得点することも、進塁することも認められない。

走者の守備妨害の規則になるので、上記の^^^部分を見て頂くと「走者はアウト」になります。
                   
一方で

規則5.09 次の場合にはボールデッドとなり、走者は一個の進塁が許される。その間に走者はアウトにされることはない。

(f)内野手(投手を含む)に触れていないフェアボールがフェア地域で走者または審判員に触れた場合、
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
あるいは内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが
審判員に触れた場合。(打者が走者となったために、塁を明け渡す義務が生じた各走者は進む。)
走者がフェアボールに触れても、次の場合には、審判員はアウトを宣告してはならない。なお、この際は、ボールインプレイである。

(1)いったん内野手に触れたフェアボールに触れた場合。
(2)内野手に触れないでその股間または側方を通過した打球にすぐその後方で触れても、このボールに対して他のいずれの内野手も守備する機会がなかったと審判員が判断した場合。

こちらの規則にも同じ様な事が書かれています。

問題はこちらの条文にある(2)の文章です。
この文面の判断が良く抗議の対象になります。

*今の打球に対し守備者は「守備する機会」が有ったのか、無かったのか。

今回も審判員の判断に任されていますが
素人コーチさんの文面を見ると「三塁手の足元を抜け二塁走者に当たりました。」とあります。

①三塁手が「守備できないヒット性の打球であった」と判断したのか
②三塁手が「打球に追いつき、守備できた」と判断したのか

①は守備妨害でアウトの対象になります。
②は(2)の文面の判断になります。

以上を考えた時
先ず今回の審判員の解釈「内野を通過する前の打球に当たれば無条件でアウトです。」は勘違いと思われます。

「アウト」とするならば

「守備者には守備機会が無い打球(①の内容)である為、2塁走者が打球に触れた事により守備妨害でアウトです」となります。

次に審判員の処置ですが

7.08(f)二行目に書かれているように「この際はボールデッドとなり、打者が走者となったために次塁への進塁が許された走者のほかは、得点することも、進塁することも認められない。」となっていますので、3塁走者の得点は認められず、「一死 走者 1-3塁」で再開です。

以上分かりにくい部分は再度、質問をお願いします。
3:素人コーチ :

2015/06/15 (Mon) 22:04:13

host:*.spmode.ne.jp
小川さま、ご丁寧な回答ありがとうございます。とても勉強になりました。もう少し教えてください。
規則7.08(f)に書かれている、~または内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールに、~の部分がよくわかりません。
内野手を通過していない、とはどのように判断するのでしょうか ?
よろしくお願いいたします。



4:審判部 小川 :

2015/06/16 (Tue) 11:03:06

host:*.3sweb.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

>内野手を通過していない、とはどのように判断するのでしょうか ?

文字通り「内野手の守備が走者より後方であった場合(プロ野球等の位置)打球の通過が走者の走塁ラインを横切り内野手の守備位置を通過する前」の状況です。

今回の審判員は
「内野を通過する前の打球に当たれば無条件でアウトです。」と言われましたが
「内野手を通過する前の打球に当たれば無条件でアウトです。」と言われれば、規則による判定に間違いは無いのですが
但し そうすると素人コーチさんの「三塁手の足元を抜け二塁走者に当たりました。」と矛盾が出てきますが

素人コーチさん 「内野手が前、走者が後」
審判員     「内野手が後、走者が前」

その当りは如何ですか?
5:素人コーチ :

2015/06/16 (Tue) 22:18:45

host:*.spmode.ne.jp
小川さま、ありがとうございます。
質問のケースですが前進守備の三塁手の足元を抜けた打球に、その後方で 当たりました。ショートは二塁ベース近くにいたので守備できなかったと思われます。審判員の説明が「内野手」ではなく、「内野」を通過していない打球に当たればアウト、でしたのでどこまでが内野なのか疑問に思いました。
説明がまずくてすみません。

6:審判部 小川 :

2015/06/17 (Wed) 00:06:10

host:*.infoweb.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

やはりそうですか・・・
スクイズも考えられる状況ですから、内野手が前進守備をする事が妥当だと思います。
そうするとやはり「内野手が前、走者が後」と言う事になりますから「内野手(投手を除く)を通過していないフェアボール」には
値しないと言う事になります。

今回のプレイで考えられる裁定は

ア、①のプレイと判断し、「アウトとするならば」の理由に基づき、無得点 一死 走者 1-3塁で再開。

イ、②のプレイと判断し、(2)の理由に基づき、インプレイとする。

のどちらかであると思います。
7:SPコーチ :

2015/06/18 (Thu) 23:54:57

host:*.bbtec.net
横からお邪魔いたします。

この事例で仮に「三塁手が通常の前進守備よりはるかにホームより」だったとすると、悩ましい要素が有ります。

②のプレイ つまり3塁手の守備範囲を通過した打球に走者が触れた場合に
5・09(f)(2)の「すぐその後方で触れた」の判断は、どの程度の距離(あるいは時間)をめどに判定しておられましょうか?

よろしくお願いします。
8:審判部 小川 :

2015/06/20 (Sat) 23:21:20

host:*.infoweb.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

SPコーチさんご無沙汰です。
返信が遅くなりすいません。

非常に難しい問題ですね・・・
「すぐその後方で触れた」は「内野手の後方4~5メートル位」と解釈するのが妥当だと思われますが(私見です)
極端な前進守備をした場合「塁間の半分」になる事もあるでしょうから「内野手の後方10メートル以上」になり
その距離を転がってきた打球に触れた走者に対し「すぐ後方で触れた」と言えるのか?って言う事ですね。

スクイズ警戒の状況であれば
硬式野球ではそこまでの前進守備はバスターによる怪我を考慮した場合、少ないかもしれませんが
軟式野球ではあるでしょうね。

どちらにしても「すぐ後方」の文言に対し「距離間、時間は考慮しない」と言うのが私の解釈です。

距離や時間が長ければ、その分走者に打球を避ける行動が出来る可能性が多くなり、打球に接触した時は
規則7.09(k)の「故意性」のバロメーターが上がっていく事になると言うのが私の意見です。

因みにSPコーチさんの解釈は如何でしょうか?
9:SPコーチ :

2015/06/21 (Sun) 15:36:28

host:*.bbtec.net
お答え有難うございます。納得しました。

正にその通りの疑問で、軟式を見る為に気になった訳です。
焦点が審判員の判断に任される部分で規則で明記が無く、小川様のお立場上、回答の誤解を招かない表現に工夫をされたかと思います。

私の解釈を、責任を負わない立場として気楽に書かせていただきますと。

5・09(f) の「~あるいは内野手(投手を除く)を通過していないフェアボールが、審判員に触れた場合」から参照し、
打球の通過した野手の位置がホームからマウンドまでの距離程度だったなら走者は避けられたと見ても良いのではないか?
(但し軟式の低レベル)です。

但しこれはあくまでも、インターフェアの判定する際の個人的な感覚となりましょう。

審判員が現場で説明できる判定根拠は、ご教授頂いたように
「走者が故意にその打球をけったと見れば7・09(k)インターフェアの適用」のみですね。
10:namaji :

2015/06/22 (Mon) 13:05:18

host:*.ocn.ne.jp
初めて投稿します。
namajiと申します。

インターフェアーに関する小生の考え方です。
皆さんで揉んでください。

・基本インフィールド内で打球に当たったらアウト
・但し、野手が捕球動作等をしており、打球に対して
 野手がブラインド(適切でないかもしれませんが)に
 なって走者が、その打球を視認しづらい状態で
 野手のうしろで、当たった場合はインプレー

今回のケースですと、前進守備の三塁手の後方ではあるが
2塁走者は、打球を視認できると判断し、アウト、
一死1・3塁で再開が適当なように感じます。
11:審判部 小川 :

2015/06/23 (Tue) 16:56:30

host:*.3sweb.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

namajiさん始めまして。

兎に角、走者は塁に向かってまっしぐらですからね。
内野手が後ろの守備位置でも内野を転がってくる打球を見ていないんですから
打球を見る意思がないと思います。(絶対に見なければならない事も無いわけですから・・・)

原則「内野手が守備機会を失った打球には」規則5.09(f)(2)の判断をして判定し
走者に対し「視認できたはず」「視認していたはず」的な判断は極力避ける方が良いと思います。
後は、打球に触れた時に審判員は規則7.09(k)の適用が出来るかどうか判断し、規則どおりの判定を
宣告する方がトラブルになる事が少ないと私は思います。

12:SPコーチ :

2015/06/23 (Tue) 22:54:04

host:*.bbtec.net
三塁手の打球処理を二塁走者が見るタイミングでは、見る位置は概ね三遊間からが多く、
一方、そのタイミングで三塁手の真後ろを走っているなら打球が近づくころには3塁を通過済でしょう、

それが起きるのは打球が遅い場合、さらに接触位置がファウルゾーンならファウルが確定するだけなので、
打球が野手のブラインドに入ったことに起因する走者の打球接触は、ほぼ無いのでは?

走者に避ける義務を負わせるか野手の責任か?を判定する方法が実践しやすい、と私も思います。
13:namaji :

2015/06/24 (Wed) 18:02:36

host:*.ocn.ne.jp
小川様 お邪魔しております。
SPコーチ様 お久しぶりです。

>打球を見る意思がないと思います。
>(絶対に見なければならない事も無いわけですから・・・)
⇒小川様の言葉とは思えないですが、走者は進行方向の
 打球に対し、走路を超えるまでは打球を確認しなければ
 守備者の妨害(接触や今回の事例等)をしてしまう恐れが
 あるのではないでしょうか?

>走者に避ける義務を負わせるか野手の責任か?を判定する
>方法が実践しやすい、と私も思います。
⇒走者のすぐ前にいる守備者のグラブや体に触れない失策は
 走者の責任ではないと、小生も思います。
 
例えばですが、
 ①走者1塁で走者スタート
 ②一塁手は、一塁ベース
 ③二塁手が二塁ベースカバー
 ④一二塁間の中間で打球が走者に当たる
野手に守備機会はありませんが、小生は自信を持って
アウトを宣言します。
 
14:審判部 小川 :

2015/06/25 (Thu) 17:06:34

host:*.3sweb.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

>走路を超えるまでは打球を確認しなければ
守備者の妨害(接触や今回の事例等)をしてしまう恐れが
あるのではないでしょうか?

「守備妨害の恐れがある」だけで「確認をしなくてもペナルティはありません」ので
結果的に打球に接触しなければ何もなしですね。
接触すれば私の一連の投稿内容による判断です。

>野手に守備機会はありませんが、小生は自信を持って
アウトを宣言します。

この文章内容であれば「内野手に守備機会が無いので走者アウト」です。
規則5.09(f)、7.08(f)ですね。
15:SPコーチ :

2015/06/25 (Thu) 22:31:14

host:*.bbtec.net
走者のインターフェアに関わる規則を大まかに纏めますと。

1.打球を処理する野手を邪魔しない
2.「ヒット」性の打球に触れてはいけない。
3.野手の「すぐその後方で触れた」場合は例外
この3つです。

捕捉すると、
「走者が打球を視認」は規則に記述が有りません、もしも試合にてインターフェアの判定に対し、チームから異議を申し立てられた場面で「打球の視認云々」を持ち出すとどうなるか?ですが。

審判員は異議に対し規則適用の根拠を示さねばなりません、それが無い事は何れ露見し、自身が窮地に嵌ります。(私の提起した「距離~」も同様です)

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