ルール掲示板 758113


本塁でのオブストラクション

1:お父さん審判 :

2019/01/12 (Sat) 14:52:49

host:*.hyogo.lg.jp
昨年はお世話になりました。ありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今期は本塁での走塁妨害についてご教示ください。
他のスレッドにもお話が出ているのですが、今回は先週の出来事を例に出させていただきます。

スクイズの時に、キャッチャーはボールを持たずに、ホームベースと3塁の間の
ベースラインをふさぎ、本塁をブロックし、待つような形でアウトにしました。
ブロックにより3塁ランナーは若干スピードが緩まってしまったためアウトになったと
見えたため、球審の私は一瞬だけ迷ったのですが、タイム、オブストラクション
と宣告し得点を認めました。

なぜ迷ったかというと、実は3塁ランナーはスタートが遅れ、走路をふさいでいる
キャッチャーのところにボールが帰ってきた際には、まだキャッチャーから30cmほど
離れた位置にいました。スライディングをしてキャッチャーの左足ブロックの前で構えていた
ボールの入ったキャッチミットに突っ込むような形でアウトになりました。この妨害がなければ、
つまりもう少し前でキャッチャーが待っていれば、追いタッチになってセーフになっていたかも
しれないと思ったためです。

ここで質問なのですが、規則上は6.01h(1)付記にあるとおり、

「付記」キャッチャーはボールを持たないで得点しようとしているランナーの進路をふさぐ権利はない。
塁線(ベースライン)はランナーの走路であるからキャッチャーは、まさに送球を捕ろうとしているか
送球が直接キャッチャーに向かってきておりしかも充分近くにきていてキャッチャーがこれを受け止めるに
ふさわしい位置をしめなければならなくなったときか、すでにボールを持っているときだけしか塁線上に
位置することができない。

とありますので、ボールを持たないでベースラインをふさいでおり、そのことによりランナーが
スピードを緩めざるを得ず、結果的に余裕のアウトになってしまった場合は、オブストラクション
により得点を認められると考えます。

しかしながら、ボールを持たないでベースラインをふさいでいたのが、たとえば2塁ランナーが
3塁を回ったあたりで、ランナーが3本間の中間くらいまできたときにボールがキャッチャーに
戻り、そのままホームに進塁してきて余裕のタッチアウトの場合など、ランナーへの不利益がない
と思える場合は、オブストラクションをコールせず、アウトだと考えます。

以上2点について皆様のお考え、通達や講習会の例などをご教示いただけませんでしょうか。

キャッチャーに「前で待ちなさいよ」と指示できなかった自分に対する猛省の中での、基本的な
質問になりますが、何卒ご教示願います。
2:審判部 小川 :

2019/01/14 (Mon) 18:50:51

host:*.zaq.ne.jp
こんにちは 審判部の小川です。

遅くなりましたが本年も宜しくお願いします。

お父さん審判さんのお考えどおりだと思います。

走者と野手の距離感に関しては、ひとえに審判員の判断であります。
「走者と何センチだったら走塁妨害」なんて事は言えません。

内容は例の「コリジョン」ですね。
状況はコリジョンの基本的な部分ですので文章では中々説明が難しいですが
「余裕のアウト」と「ぎりぎりアウト」では、どちらが「コリジョン」に抵触する可能性が高いか
皆さんもお分かりだと思います。

今回は自信を持って裁定して頂いて良いと思います。(文章を読む限り)

今後ともより一層精進して行きましょう。



3:お父さん審判 :

2019/01/14 (Mon) 21:38:29

host:*.au-net.ne.jp
小川様

ありがとうございます。
実は、7回の裏一点ビハインド、ワンアウト二三塁の場面でした。
これで同点になり、勢いづいてそのままサヨナラ勝ちになりました。

実はオブストラクションを取られた方の監督の言い分は、
「今のは余裕でアウト。アマチュア内規で、本塁をブロックした捕手に
警告で済む話ではないの?」ということでした。

余裕アウトかどうかは結果論です。ボールを持たないキャッチャーが、
ベースパスに入り込んで、ランナーが速度を緩めざるを得なかった
ことで、余裕アウトになったことは、オブストラクションです。

さらに、本塁をブロックすることは危険な行為なので、止めるよう指導
してください、と伝えたら、わかりましたと引き下がられたので、
監督さんもルールをよくご存知のようでした。

その後突っ込んできた三塁ランナーにも、突っ込むのは危ないから
やめなさいと注意して試合再開しようとした矢先、バッターランナーが
2塁まで行っており、1塁に戻し1、3塁で試合を再開しました。

最後の一幕は笑い話ですが、今回は勉強になった試合でした。

基本的な質問にお付き合いいただきありがとうございました。

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